こんにちは!茶っちです!
魚には「天然」と「養殖」とがありますが…
実は、伝統的な和菓子のひとつである『たい焼き』にも、「天然もの」と「養殖もの」の2つの種類が存在しているのです。
この記事では、そんな「天然もの」と「養殖もの」のたい焼きについて、見分け方やそれぞれの特徴、購入できるお店などを分かりやすく徹底解説していきます。
たい焼きには「天然もの」と「養殖もの」がある!
冒頭でもお伝えした通り、たい焼きは「天然もの」と「養殖もの」の2つの種類が存在します。
ちなみに、魚は育った環境によって「天然魚」と「養殖魚」の2種類に分けられます。
天然魚:海や川に生息していた魚
養殖魚:稚魚のうちから養殖場に入れられ、人の手によって育てられた魚
魚における天然と養殖についてはご存じの方も多いのではないでしょうか。
そもそも、たい焼きに育った環境なんてあるの?
では、たい焼きで言う天然と養殖とは、どういった意味があるのでしょうか。
詳しく解説していきます。
「天然もの」と「養殖もの」のたい焼きの違いは?
天然ものと養殖もののたい焼きには、きっちりとした定義があるわけではありません。
ですが、決定的な違いとして言えるのは、天然もののたい焼きは1〜2匹ずつ焼かれているのに対して、養殖もののたい焼きは、5〜10匹以上のたい焼きをまとめて焼いているという点です。
以下の表は、それぞれの特徴を簡潔にまとめたものになります。
天然もの | 養殖もの | |
焼き方 | 1~2匹ずつ | 5~10匹をまとめて |
型 | 金型 | 鉄板 |
皮の特徴 | 薄め | 分厚め |
皮の食感 | サクサク | ふんわり |
具 | 基本は小倉あん | 小倉あん、芋あん、カスタード、チョコレート、おかず系など |
代表的なお店 | 浪花家総本店、たいやきわかば、柳屋 | 横浜くりこ庵、おめで鯛焼き本舗 |
天然ものと養殖もののたい焼きの違い
それぞれ、さらに詳しく見ていきましょう。
天然もののたい焼きの特徴
天然もののたい焼きは、一丁焼きまたは2匹焼きで作られています。
1匹ずつ丁寧に焼き上げられるため、薄皮でサクッとした食感が味わえるのが特徴です。
型には、1匹ずつ持ち手が付いた金型が使用されています。
餡が尻尾までぎっしりと詰まっていることや、原材料へのこだわりを売りにしている場合が多いです。
懐かしの味を連想させるような伝統的なたい焼きで、たい焼き好きにとってはたまりません。
ですが残念なことに、天然もののたい焼きを作るのは職人技でもあるため、販売されているお店は年々減少している傾向にあります。
天然もののたい焼きを手掛けているお店として有名なのは、「鳴門鯛焼本舗」や『東京たい焼き3大御三家』と呼ばれている「浪花家総本店」「たいやきわかば」「柳屋」などが挙げられます。
養殖もののたい焼きの特徴
養殖もののたい焼きは、1度に5〜10匹以上をまとめて焼き上げるのが特徴です。
大量販売を重視しており、鉄板タイプの型を使用して作られます。
型に生地を流し込んでから片面の真ん中に餡をのせ、型を折りたたんで両側を合わせることでたい焼きを焼き上げる方法です。
ふんわりとした分厚い皮のたい焼きになります。
薄皮たい焼きよりも、今川焼きのような皮の方が近いでしょう。
天然たい焼きとは違い、1匹ずつ焼き加減などを細かく調節することは出来ませんが、小倉あんだけでなく、芋あんやずんだあんなどの餡子や変わり種のたい焼きが多い点が魅力です。
カスタードクリームやチョコレートなどの洋風なスイーツ系、カレーやお好み焼き、たまごサラダなどのおかず系のたい焼きまで、様々なバリエーションのたい焼きが販売されています。
養殖もののたい焼きはショッピングモールやお祭りの屋台などで手軽に購入できるため、天然もののたい焼きよりも身近に感じている方が多いかもしれませんね。
養殖もののたい焼きが食べられるお店として代表的なのは、たい焼き屋として有名なチェーン店である「横浜くりこ庵」「おめで鯛焼き本舗」などがあります。
まとめ
たい焼きにおける「天然もの」と「養殖もの」の1番の違いは、1匹ずつ焼かれているか、複数まとめて焼かれているかです。
また、皮やたい焼きの中身には、それぞれならではの特徴がありました。
天然もの | 養殖もの | |
焼き方 | 1~2匹ずつ | 5~10匹をまとめて |
型 | 金型 | 鉄板 |
皮の特徴 | 薄皮 | 分厚め |
皮の食感 | サクサク | ふんわり |
具 | 基本は小倉あん | 小倉あん、芋あん、カスタード、チョコレート、おかず系など |
代表的なお店 | 浪花家総本店、たいやきわかば、柳屋 | 横浜くりこ庵、おめで鯛焼き本舗 |
天然ものと養殖もののたい焼きの違い
特に、たい焼きは皮が薄皮か分厚めかどうかで好みが分かれる場合が多いため、自分好みのたい焼きが食べたいときには、天然か養殖かどうかで探してみるのも良いでしょう。
また、天然か養殖かが同じであっても、作り手によって食感や形、材料に対するこだわりなどが異なるため、ぜひ色々なたい焼きを食べてみてください。